さて、今回は南ドイツへ旅をすることになる。
なぜ今回ドイツにしたかと言うと、前回のカナダ一人旅の前後には東南アジア(ベトナム、カンボジア、タイ)を旅行し、東南アジアでもない英語圏でもない場所に行きたいと思い、本屋でたまたま「ドイツ」に目が行き、ついにドイツ旅を決めた。ドイツ語なんか全く喋れないし大丈夫か?と思いつつ、密なる新しい世界への一歩を考えるととても楽しみで仕方がなかった。
【旅の流れ】
(1日目) 日本出国 → フランクフルト
(2日目) フランクフルト-ケルン-ヴュルツブルク(鉄道で移動)
(3日目) ヴュルツブルク-ニュルンベルク-ミュンヘン(鉄道で移動)
(4日目) ミュンヘン-日本帰国
(5日目) 日本帰国
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中部国際空港から搭乗時間11時間半程度、フランクフルト・マイン国際空港に現地時間15時半ごろ到着。今回は鉄道旅行のためジャーマンレイルパスという一定期間鉄道が乗り放題というパスを購入する。乗車前にヴァリデーション(使用開始日時の刻印。これをしないと罰則を受ける)し、フランクフルト空港駅へ移動する。空港と連絡している鉄道駅はローカル線と長距離列車駅の2駅がある。今回は長距離列車駅からICEというドイツ版新幹線に乗ってフランクフルト中心街へ向かう。
ターミナルから10分ほど歩き、長距離列車駅に到着。構内はガラスで太陽の光で明るく照らされるモダンな造り。今回の旅の拠点となる駅であり、期待が膨らむ。
エスカレータを降りると真新しくて綺麗なプラットフォームと出発時刻を待つICEが停車しているのが見える。余談だけど、ドイツのエスカレータの手すりの高さは日本のそれと比較して高かった。やはり現地の人の体形に合わせた規格が何種類か用意されているのだろうか。
ICEに乗り、定刻にフランクフルト空港駅を出発する。10分ほど走ると遠くの方に高層ビル群が見えてくる。フランクフルト中心部のようだ。思ってた以上に新しい雰囲気の建物が建っているように見える。それにしてもICE車内は日本の新幹線とは比較にならないほどきれいだった。
空港駅からICEを乗ること10分、フランクフルト中央駅に到着。駅構内は人のごったがえし状態。さすが国内外の人々が行き交うハブ駅だ。
中央駅の外に出ると正面に見えるのがカイザー通りと言う目抜き通り。時代を感じさせる重厚な造りの建物と遠くにはモダンな高層ビルが見える。
振り返るとフランクフルト中央駅の正面入口。駅の建物なのにこれだけで歴史的建造物と言えてしまいそうなほど重厚な造りで威圧感があるものの、建物としてしっくりくるものがある。
まず見えてくるのが欧州中央銀行。ユーロを統括する中枢となる銀行だ。
欧州中央銀行に引き続いて、数多くの高層ビル群が見えてくる。フランクフルトはドイツひいてはヨーロッパ屈指の金融都市なのだそうだ。建物はモダンだが、ふもとの歴史的な建物との融合が新鮮で面白い。
そのまま歩き進めるとフランクフルトで名高いレーマー広場が見えてきた。
レーマー広場。冬だからあまり人でにぎわっていないだけなのだろうか、取り立てて何かあるというわけではない。だけど木組みの建物はとてもすばらしく、まだこの世にこんな建物が残っているのかという思ってしまう。奥に見える大聖堂の突塔も雰囲気を出している。
大聖堂を真下から見るとこんな感じ。ゴシック様式の大聖堂は高さ95m。歴史を感じさせる。
レーマー広場に戻り、旧市庁舎側の情景。先ほどの木組みの建物とは印象が違うが、歴史を漂わせる事には変わりない。少しピンクがかった外壁もかわいらしい。
少し日が陰ってきたが、これでもまだ冬の17時半程度。日本でこの時間ならすでに真っ暗なはずだが、緯度の高いドイツでは日が暮れるまでにはまだまだ時間がある。写真右手にあるニコライ教会もレーマー広場の木組みの建物と融合していてとても映えている。
日も暮れてきたのでフランクフルト全景を見るためマインタワーに向かう。マインタワーは屋上が200m、アンテナ部を含めると240mという超高層ビル。この屋上は展望台になっていて一般見学ができる。
1階でチケットを購入し、セキュリティーチェックを受け、エレベータに乗る。当時は特に気にしていなかったが、このエレベータの速さはドイツ国内で最大速度(25.2km/h)だそうだ。
エレベーターを登り切り、降りた先の階段を上ると展望台に出る。いやいや、この景色は素晴らしいとしか言いようがない。展望台と言ってもガラスやフェンス張りになっているのではなく、本当にそのまま屋上に出るといった感じなので、遮るものがないため景色が非常にきれいにくっきり見える。この夜景は素晴らしいです。
マインタワーの屋上で地元テレビかなんかの撮影?をしているようだった。邪魔にならないようにしないと。
マインタワー屋上からの夜景。街の明かりとマイン川橋や対岸の街並みなどが一望できる。いやー、本当にきれいだ。
マインタワーに満足し、アルテ・オペラを見に行く。まあ見に行くと言っても実際にオペラを見るわけではないんだけどね。でも建物だけでもこれは見ごたえあります。なんでドイツの建物はこう全てが歴史的建造物に見えてしまうのだろうか。
そういえばまだ晩御飯食ってなかったなーと思いつつ、ぶらぶら歩いているとフランクフルトソーセージやローストビーフやサンドイッチの店がある。行列を作っているのでとりあえず並んでフランクフルトソーセージをゲット。フランクフルトと言えばやっぱりソーセージ。とても美味しくいただきました。
ソーセージでスタミナも付き、運動のためマイン川沿いの遊歩道を散歩する。対岸に渡るとちょうど教会の鐘々が鳴り響き、にぎわっていた街並みに静寂が広がる。
遊歩道を歩いていると歩道やマイン川に数多くの鳥たちの姿が見える。これはマガモか・・・?川には白鳥も数匹どころか数十匹おり、近寄ると食われそうになった。体もでかかった。
遊歩道から見る旧市街の夜景はまたすごくきれい。フランクフルトの町自体がごちゃごちゃしていないので、マイン川沿いにひっそりと高層ビルが佇んでいる雰囲気。中心部からもさほど騒音も聞こえないし、こんなところで暮らしたら楽しいだろうなと思いつつ。ホテルに戻る。
今日はまだドイツ1日目だが、英語圏やアジアとは違うこの独特の雰囲気にカルチャーショックを受け、ドイツと言う国の魅力を心から感じることとなった。とりあえず日本との時差は8時間あるため体がふわふわした感じがする。今日はゆっくり休もう。ちなみに今日のホテルには無料のミニバーがついているため、ついついビールやコーラを飲んでしまった。ドイツビール最高!!
【宿泊】
Hotel Excelsior Mannheimer Str. 7-9 60329 Frankfurt / Main Tel: (069) -256080 Fax: (069)-256082141 http://www.hotelexcelsior-frankfurt.de/